健康志向の高まりから開発熱が加速中
以前より日々の生活の中で摂取する食べ物について高い関心を持つ人が増えてきています。
コンビニエンスストアやスーパーに行くとそこにはたくさんの生鮮食品や加工食品が並んでいますが、子育て中の女性など家族の食事を担当する人の多くはその食品の生産地や加工方法、製造国など細かくチェックしています。
とはいえ日々の食事を全て手作りで行うということは共働きをしている家族などでは難しく、うまく時間を使うためにも手軽でおいしく、また健康に配慮した食事ができるような製品が求められています。
そんな生活スタイルと切り離せない食事を作り上げていくのが食品メーカーの役割となっています。
食品メーカーでは既存の製品を製造管理していくだけでなく、常に新しい世間のニーズにあった商品を開発するという業務を行っています。
メーカーの行う食品開発では、一般の料理研究家や飲食店での料理人の行う作業とは異なり、味や栄養分以外にも長期保存のための方法や、大量に低コストに作れる方法を考えていかなければいけません。
そのため食品の商品開発においては料理の腕前だけでなく、科学的な専門知識を備えている人材が必要になってきます。
幅広い知識を備えたチームとしての仕事
食品開発の現場で求められる知識は年々高まってきてきています。
というのも日本国内の市場だけを見ても、非常に多種多様な国の料理が簡単に手に入るようになっています。
現地から直輸入される食材も少し大きなお店に行けば簡単に手に入りますし、料理本などには各国の料理の作り方が丁寧に解説されています。
つまりそれだけ消費者が選べる食事の種類が幅広くなっており、一般市民の食に対する目線も相当厳しくなってきているということです。
またここ数年の食品業界における最重要キーワードとなっているのが「食の安全」ですが、その食品に含まれる添加物や合成着色料などについてもかなり詳しく調べられるようになっています。
そのため食品メーカーの開発チームにおいては、食そのものの栄養学の他、薬学、化学、生物学、疫学など多数の知識を備えた専門家が求人されています。
理系の大学出身者にも多くの募集がかけられており、今や一つの就職ジャンルとして多くの学生から選ばれるようになっています。
備えておきたいスキル・資格
食品開発の仕事をするために必ず持っておかなければならない資格はありません。
ですが仕事をしていく上で持っておきたい種類の資格は数多くあります。
主だったものとしては、栄養士・管理栄養士、食品衛生責任者、バイオ技術者、危険物取扱者といったものです。
他にもフードコーディネーターやフードスペシャリストといった資格もあると食品の開発に直接的に役だちます。
理系の仕事としては薬品開発などと異なり、機能面だけでない見た目の美しさやおいしさ、手軽さや商品としての魅力など複数の要素を考えながら行う仕事になるためより多くの分野の知識に対して貪欲に情報を集めるということが必要となります。