社会経済学を理解することでわかること
かつての日本的な企業の営業方法というのは、これから取引をしようという企業にとっての利益提案というよりも、いかにして「担当者に気に入ってもらえるか」というところに焦点があてられてきました。
極端な言い方をすれば、これから売り込む製品・サービスの質や価格が競合他社よりも優れているかどうかというよりも、営業を担当する社員が決定権のある社員に対してどれほど便宜を図れるかということの方が重要であったということです。
しかし時代は移り変わり、そうした一人の担当者によって製品購入の決定が決まるという制度がなくなり、実際にどういったメリットをその売り手先にもたらすことができるかどうかといった方が問われるようになっています。
これはかつてのようななあなあな人間関係に頼ることができづらくなったという、古い営業方法に依存する人にとっては厳しい状況である反面で、これから営業活動を行おうとする若手にとっては大きなチャンスになることです。
というのも売買の取引を相手との人間関係を前提にせず、あくまでも純粋な損得で判断をするというときにこそ「脳科学」という分析によるメソッドが有効になってくるからです。
実際理系の学科に所属する人の中にもそうした脳科学をもとにした営業スキルを身につけるために社会経済学を学習する人も多く、今後はより分析的な業務方法が主流になっていくことと予想されます。
社会経済学とはどういう学問か
本来マーケティングという仕事においては微妙な人の心理や気分が影響をしてくるため、目の前の現象を割りきって分析する理系にとっては不向きとされてきました。
ですが「社会経済学」という学問分野においてはそんな一見曖昧に見える人の購買行動における心理について細かく分析をしているため、理論的な思考を好む理系人間にとっても大変受け入れしやすいものとなっています。
参考>>社会経済学の教室
社会経済学について批判をする経済学者も多いということは事実ですが、それでも経済活動を行う人間の心理的な流れを一つの統計的な流れとしてまとめることができたということはかなり評価できる点です。
細部については今後の研究を待つにしても、根本的な思想については身につけ理解しておくことで理系分野の仕事に大きく役立つことになるため学習を進めることを強くすすめたいです。
人間は何を動機に経済活動を行うか
社会経済学よりも更に人の心理に踏み込んだのが「ニューロマーケティング」という考えです。
つまりそれまで全くその製品について知らなかったというような人が特定の商品を「買いたい」と思うまでに、どういった行動や考えをしていくかということです。
日本国内においてはまだまだ旧態然な「良い物を作ればほしいと思ってくれる人がふえるはず」という楽観的な思想が残っていることもありなかなかこのニューロマーケティングという考えは浸透していないのですが、それでも確実に販売戦略にその理論を使用している企業や団体は増加傾向にあります。
個人的には人の行動はある程度の統計や脳科学による調査でコントロールできるとは思いますが、それでマーケティングの全てを掌握できるかということについては若干の疑問があります。
ですが理系的思考が今後の営業に必要なスキルとなることについては大いに期待をしています。