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脳内のやる気スイッチを発見!

やる気スイッチ、どこにある?その研究が行われている

若い人でも嫌な事、嫌いな事についてはやる気が入りませんし、こと、勉強のことになるととたんにやる気が無くなる事がありますが、これはただ嫌い、いや、わからないだけの話です。
年齢を重ねるにつれて次第に、色々な事にやる気がなくなっていくのですが、認知症などの神経系の病気、また脳血管障害、脳外傷について、意欲障害が見られるのはどうしてなのか、と研究が進められている状態です。
意欲障害というのはやる気がないという状態ですが、リハビリが進まない要因となったり、介護する側にもやる気を失われることとして問題となっています。

うつ病の場合、意欲障害があれば抗うつ薬を利用するという手段が考えられます。
しかし脳を損傷しているという場合には、どのようにこの意欲障害が起こるのか、そのメカニズムがわかっていないために候補薬も上がってきていない状態です。
そのため、今回、ある研究が行われています。

脳損傷後の意欲障害の研究はどのようなもの?

京王技術大学医学部の精神、神経科学の教授、生理学教室の教授、また北海道大学の教授たち等の共同研究チームによって行われた研究が脳損傷後の意欲障害についての研究です。
脳損傷によって意欲障害がどのように引き起こされるのかを調べた研究で注目されてます。

能の特定部位、線条体と呼ばれる部分の損傷で意欲障害がおこりやすいという事をもとに、線条体を構成している細胞集団に注目した研究です。
実験者が任意に意欲障害を持つマウスを作り、マウスには餌報酬を用いて行動実験を行っています。
マウスに課題を学習させ、マウスの意欲レベルを調べておき、その後、意欲障害を起こす事が多い線条体の細胞集団、「ドパミン受容体2型陽性中型棘ニューロン「D2-MSN」に神経毒を発現させて細胞死を起こしておくのです。

これでD2-MSNが本当に意欲行動をコントロールする力があるのなら、意欲低下が起るはずですし、脳を調べることにより意欲の低下がどの部位の損傷によって起きている理解できます。
結果、線条体の腹外側の生涯とわかり、その領域がわずかに17%の細胞死で意欲障害がおこっていることがわかったのです。

この研究から今後、期待できること

マウスを利用したおいしい餌を報酬とする実験と、依存性薬物を報酬にする実験があり、依存性薬物の場合はもともとこういう結果が見られていたのですが、おいしい餌については明らかではなく、今回それが明らかになっています。
やる気を生むために必要な何かが、その他にもあると考えられていますが、今回の研究はそのやる気を維持する脳の部位、細胞腫を明らかにしたものです。

動物のモデルという事でこの先まだまだ時間がかかる事は明確ですが、それでも脳内のやる気スイッチがどこにあるのか、それが理解出来たことは非常に大きなことだと思います。
今後、意欲障害を改善する薬剤などを作る研究に役立てられていくはずです。